
《目 次》
- ご当地B級グルメの魅力とは?
- 各地のおすすめB級グルメ10選
2-①大阪(大阪府)|サクサク衣がたまらない「串カツ」
2-②大阪(大阪府)|ふんわり卵で包んだ「とん平焼き」
2-③京都(京都府)|だし香る京の冬の定番「にしんそば」
2-④京都(京都府)|上品でやさしい味わい「京風ラーメン」
2-⑤奈良(奈良県)|柿の葉の香りが広がる「柿の葉すし」
2-⑥天理(奈良県)|ピリ辛&野菜たっぷり「天理ラーメン」
2-⑦彦根(滋賀県)|和風だしが決め手の「近江ちゃんぽん」
2-⑧明石(兵庫県)|ふわとろ食感の「明石焼き」
2-⑨神戸(兵庫県)|そばとご飯のW炭水化物「そばめし」
2-⑩和歌山(和歌山県)|豚骨×醤油の濃厚系「和歌山ラーメン」 - 地元でしか味わえないグルメを旅の目的に
- お得に泊まって、グルメも堪能──宿泊施設の選び方
【京都】里山の休日 京都・烟河(けぶりかわ)
【兵庫】有馬 瑞宝園
【兵庫】ひょうご共済会館 - まとめ:次の旅は“胃袋”が目的地になる!
1. ご当地B級グルメの魅力とは?
旅の目的は人それぞれ──絶景を楽しむ人、歴史や文化に触れる人、あるいは非日常の空間でリフレッシュしたい人もいるでしょう。そんな中、近年注目されているのが「グルメを目的とした旅」、特に『“B級グルメ”を味わいに出かける旅』です。気取らない価格帯と地元感あふれる味わいが、多くの人の心と胃袋をつかみ、今やB級グルメは旅の定番コンテンツのひとつとなっています。
B級グルメとは、いわゆる高級レストランで提供されるような料理ではなく、地元の人たちの日常に溶け込みながらも、その地域ならではの特徴が色濃く表れた“庶民派グルメ”のこと。屋台や食堂、地元の老舗などで提供されることが多く、素材や調理法にその土地の風土や文化が反映されているのが特徴です。観光ガイドには載っていなくても、長年地元民に愛され、口コミやSNSで静かに話題となるケースも少なくありません。
さらに、こうしたご当地グルメは“その土地でしか食べられない”という希少性もあり、グルメファンの間では「一度は現地で本場の味を体験したい」という動機づけにもつながります。ローカルな味を楽しむことは、その地域の文化や人々との交流を深めるきっかけにもなり、結果として地域経済の活性化にも寄与しています。本シリーズでは、そんなご当地B級グルメの中から「関東・甲信越編」「近畿編」「北海道・東北編」「九州・沖縄編」「東海・北陸編」「中国・四国編」とエリアごとに厳選し、それぞれ今こそ味わいたい名物グルメ10選をご紹介します。第2弾となる今回は、「近畿編」。関西エリアの6府県(大阪・京都・奈良・滋賀・兵庫・和歌山)から、地元民に長年愛されてきた定番から穴場までのB級グルメを厳選しました。読んだその日から旅に出たくなる、そんなB級グルメの魅力をお届けします。
2. 各地のおすすめB級グルメ10選
<近畿エリアの人気ご当地B級グルメ10選>
- 大阪(大阪府)|サクサク衣がたまらない「串カツ」
- 大阪(大阪府)|ふんわり卵で包んだ「とん平焼き」
- 京都(京都府)|だし香る京の冬の定番「にしんそば」
- 京都(京都府)|上品でやさしい味わい「京風ラーメン」
- 奈良(奈良県)|柿の葉の香りが広がる「柿の葉すし」
- 天理(奈良県)|ピリ辛&野菜たっぷり「天理ラーメン」
- 彦根(滋賀県)|和風だしが決め手の「近江ちゃんぽん」
- 明石(兵庫県)|ふわとろ食感の「明石焼き」
- 神戸(兵庫県)|そばとご飯のW炭水化物「そばめし」
- 和歌山(和歌和歌山(和歌山県)|豚骨×醤油の濃厚系「和歌山ラーメン」
2-① 大阪(大阪府)|サクサク衣がたまらない「串カツ」


大阪を訪れたら、絶対に外せないのが「串カツ」です。薄衣でカラリと揚げられた肉・野菜・魚介など多彩な具材が、サクサクの食感とともに口の中に広がります。特に新世界・ジャンジャン横丁周辺は串カツの聖地として知られ、庶民的な雰囲気の中で本場の味を楽しめます。店先には「ソースの二度漬け禁止!」の看板が掲げられており、ひとくちで食べるのがマナーとされています。カウンター越しに揚げたてがどんどん出てくるスタイルも大阪らしく、活気に満ちた食体験を提供してくれます。値段も1本100円前後からと手頃で、食べ比べにも最適。大阪の“粉もん”文化と並ぶB級グルメの代表格です。
2-② 大阪(大阪府)|ふんわり卵で包んだ「とん平焼き」

「とん平焼き(とんぺいやき)」は、豚肉と卵、キャベツなどの具材を鉄板で包み焼きにした、大阪発祥の鉄板料理です。お好み焼きのようでいて、生地の粉感が少なく、オムレツのようにふんわりとした卵の食感があり、豚肉の旨味が絶妙にマッチします。ソースとマヨネーズ、青のりがトッピングされて見た目も食欲をそそる一品。ビールのお供としても人気があり、地元の居酒屋や鉄板焼き店では定番メニューとなっています。観光客にはまだあまり知られていない隠れた名物ですが、一度食べるとその優しさとコク深さにハマること間違いなし。手軽でボリューム満点、コスパも抜群の大阪グルメです。
2-③ 京都(京都府)|だし香る京の冬の定番「にしんそば」

京都の冬の味覚として親しまれているのが「にしんそば」。昆布と鰹から丁寧にとった京風のだしに、甘辛く煮た身欠きにしん(甘露煮)が丸ごと一匹乗った温かい蕎麦は、見た目のインパクトと共にじんわり染みる味わいが特徴です。発祥は京都・祇園の老舗蕎麦屋とされ、今や京都市内の多くの蕎麦店で定番メニューとなっています。>上品ながらも郷愁を誘う味わいは、観光で疲れた身体を癒やしてくれる一杯。冬の寒さの中でいただくにしんそばは、京の風情と文化を五感で味わえる体験そのもの。お寺巡りや散策の合間にぜひ立ち寄って味わってほしい一品です。
2-④ 京都(京都府)|上品でやさしい味わい「京風ラーメン」

ラーメンというと、濃厚でパンチのある味わいを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、京都のラーメンはそのイメージを心地よく裏切ってくれる存在です。いわゆる「京風ラーメン」は、鶏ガラや昆布、野菜などから丁寧にとったあっさり系の和風だしがベースで、口当たりがやさしく、じんわりと身体に染み渡るような味わいが特徴。老舗の町中華では、あえて“中華そば”と呼ぶお店も多く、どこか懐かしい昭和の香りを漂わせます。

麺はやや細めのストレート麺が主流で、スープとの絡みが良く、最後まで飽きずにいただけます。チャーシューやメンマ、九条ねぎなど、具材もシンプルながら上品にまとまっており、「京都らしさ」を感じられる一杯です。観光地・河原町や祇園界隈の人気店をはじめ、地元民が通う隠れた名店も点在しており、ラーメンファンならずとも食しておきたい逸品といえるでしょう。
なお、「京風ラーメン」とは別に、「京都ラーメン」と呼ばれるご当地系ラーメンも存在します。こちらは背脂醤油ベースのこってりとした味わいで、代表的なのが“第一旭”や“新福菜館”などの京都駅周辺にある老舗ラーメン。「京風ラーメン」はあっさり系の町中華的な立ち位置にあるのに対し、「京都ラーメン」はガッツリ派の胃袋を満たすB級系という棲み分けがなされています。どちらも京都のラーメン文化を語る上では欠かせない存在です。
2-⑤ 奈良(奈良県)|柿の葉の香りが広がる「柿の葉すし」

「柿の葉すし」は、奈良県を代表する伝統的な郷土料理です。酢飯の上にサバやサーモンなどのネタをのせ、柿の葉で包んで押し寿司にしたもので、保存性にも優れています。古くは熊野詣の道中食として親しまれてきた歴史があり、今も奈良県内の駅や土産物店で気軽に購入できる名物です。柿の葉のほのかな香りと酢のバランスが絶妙で、食欲をそそります。個包装で持ち運びやすく、冷たくても美味しく食べられるため、ドライブや観光途中の軽食にも最適。見た目にも美しく、贈答用としても人気の高い逸品です。
2-⑥ 天理(奈良県)|ピリ辛&野菜たっぷり「天理ラーメン」

奈良県発祥の「天理ラーメン」は、そパンチの効いたスタミナ系ラーメン。醤油ベースのスープに、たっぷりの白菜・ニラ・豚肉・ニンニクが入り、旨味とコク、辛味が渾然一体となったクセになる味です。発祥店とされる「彩華ラーメン」は深夜営業でも行列ができるほどの人気店で、地元民はもちろん、全国からファンが訪れます。スープは鶏がらと豚骨をベースにした醤油スープ。辛さは控えめで甘みがあるのが特徴です。また「天スタ」の愛称で親しまれている「天理スタミナラーメン」も人気店です。長時間煮込んだ豚骨スープと野菜の旨味が溶け込んだオリジナルスープが、彩華ラーメンよりも『あっさりクリーミー』と評判です。ピリ辛スープが身体を内側から温めてくれ、スタミナをつけたい時にぴったり。観光に疲れた夜、奈良の街で食べる一杯は格別の思い出になります。
2-⑦ 彦根(滋賀県)|和風だしが決め手の「近江ちゃんぽん」

滋賀県彦根市発祥の「近江ちゃんぽん」は、長崎ちゃんぽんとは異なり、あっさりとした和風だしとたっぷりの野菜が特徴のヘルシー系ちゃんぽん。黄金色のスープは鰹や昆布をベースにしており、優しい味ながらしっかりとしたコクがあります。麺は中太のストレート麺を使用している店が多く、中華麺であることも長崎ちゃんぽんとの違いの一つ。具材にはキャベツやもやし、人参などが山盛りで、ボリュームも満点。県内の「ちゃんぽん亭総本家」などで提供されており、地元のソウルフードとして愛されています。滋賀観光の合間に、身体に優しい一杯をどうぞ。
2-⑧ 明石(兵庫県)|ふわとろ食感の「明石焼き」

兵庫県明石市が誇る「明石焼き」は、タコ焼きの原型とも言われる料理で、ふんわりした卵生地の中にプリプリのタコが入った優しい味わいが魅力。特徴的なのは、ソースではなく「だし汁」につけて食べるスタイルで、香り高い関西だしとの相性が抜群です。上品な味ながらも素朴な親しみやすさがあり、地元では“玉子焼き”とも呼ばれています。明石駅周辺や観光スポット近くには専門店も多く、焼き立てを頬張りながらの街歩きは旅の醍醐味のひとつ。兵庫観光の際にはぜひ味わいたい一品です。
2-⑨ 神戸(兵庫県)|そばとご飯のW炭水化物「そばめし」

「そばめし」は、焼きそばとご飯を一緒に炒めてソースで味付けした、神戸発のがっつり系B級グルメ。もともとは鉄板焼き店で余った焼きそばを混ぜた“まかない飯”だったとされ、今では専門店も存在する人気メニューです。ソースの香ばしさと、ご飯のもっちり感、そばの食感が一体となったクセになる味わい。トッピングに青のりや紅生姜、マヨネーズを加えるとさらに食欲を刺激します。気取らず楽しめる“神戸スタイル”のソウルフードは、地元民に愛され続ける一皿です。
2-⑩ 和歌山(和歌山県)|豚骨×醤油の濃厚系「和歌山ラーメン」


「和歌山ラーメン」は、豚骨と醤油をベースにした濃厚スープが特徴の、和歌山県発のご当地ラーメンです。こってりとした味わいながらも、醤油のキレが全体を引き締めており、クセになる味です。中細ストレート麺がスープと絶妙に絡み、具材にはチャーシューやメンマ、ネギなどが乗せられます。和歌山市を中心に老舗店が多く、地元の食文化としてしっかり根づいています。また、ラーメンと一緒に「早すし(鯖寿司)」を食べるスタイルも和歌山独特の文化。ラーメンと寿司の組み合わせという異色のコンビネーションも、旅の楽しみのひとつです。
3. 地元でしか味わえないグルメを旅の目的に
旅といえば観光名所や温泉、自然、アクティビティを楽しむことが主な目的とされてきましたが、近年、「食」を目的とする旅が急増しています。特にご当地グルメのなかでも、地元の人に長年愛されてきたB級グルメには、安価で手軽にその土地の「食文化」を感じられる魅力があります。地元密着型の味には、地域の人々の生活や風土が染み込んでおり、大都市のレストランやチェーン店では決して味わえない、“ご当地ならでは”の食体験が、B級グルメ旅には詰まっています。
地元の名物料理を求めて各地を訪れる「食の旅人」も増えており、いまやB級グルメは“旅の目的地”を決める要素のひとつ。グルメマップ片手に食べ歩きながら街の空気を感じたり、地元の人との会話から新たな発見が生まれたり──そんな旅の醍醐味を味わえるのも、B級グルメならではの楽しみです。
次の旅の計画を立てるときは、「どこに行こう」ではなく「何を食べよう」から始めてみるのも一興かもしれません。

4. お得に泊まって、グルメも堪能──宿泊施設の選び方
ご当地グルメを求めて旅するなら、食べ歩きだけではもったいない。その土地ならではの「泊まる楽しみ」も一緒に味わいたいものです。近畿エリアにも、地元に根ざしたお得な宿泊施設が点在しています。
しかし、いざ宿泊先を選ぼうとすると、「どこに泊まればいいのか分からない」「価格が高くて手が出ない」「せっかく泊まるなら地元らしさも楽しみたい」といった悩みもつきもの。そんな方におすすめしたいのが、当社(エムアンドエムサービス)が運営する宿泊施設です。当社では、企業の保養所や公共施設などを再生し、リーズナブルな価格で「心からのおもてなし」をコンセプトに一般開放している“地域密着型”の宿泊施設を、本州を中心として全国各地に展開(ポータルサイト“お宿ねっと”にて公開中)。その中でも、今回は「近畿エリア」にある個性豊かな3つの施設をご紹介します。
【京都】里山の休日 京都・烟河(けぶりかわ)

京都・亀岡の豊かな自然に囲まれた「里山の休日 京都・烟河」は、“癒しの里山リゾート”をコンセプトにした人気の宿泊施設です。喧騒から離れた静かなロケーションながら、京都市街地からのアクセスの良さも魅力のひとつ。地元・丹波産の野菜や国産牛など、厳選食材を使った創作会席は、訪れるたびに新しい発見があり、旅の一番の楽しみに。広々とした温泉大浴場には、露天風呂も完備され、四季折々の自然を感じながらゆっくりと寛げます。館内には囲炉裏ラウンジや足湯スペースもある「里山ガーデン」もあり、日常では味わえない“田舎の贅沢”を楽しめる施設です。京都観光の拠点としても、また心身をリセットしたい週末旅行にもぴったりの一軒です。
【兵庫】有馬 瑞宝園

神戸の奥座敷として知られる日本三名泉・有馬温泉の高台に佇む「有馬 瑞宝園」は、ゆったりとした時間を過ごせる温泉宿です。自慢の温泉は、有馬でも珍しい“銀泉”。たっぷりと湯を湛えた大浴場と露天風呂、打たせ湯やサウナなどもあり、肌に優しく、身体の芯から温まるとご好評をいただいています。夕食では、季節の食材をふんだんに使った会席料理を堪能でき、神戸牛や旬の海鮮も味わえる贅沢な内容。施設内にはカラオケルームや卓球台もあり、昔ながらの温泉旅館の楽しさをしっかり残しつつ、快適な滞在が叶います。有馬温泉街へのアクセスも抜群で、食べ歩きや街歩きとセットで楽しむのもおすすめです。
【兵庫】ひょうご共済会館

異国情緒漂う港町・神戸の中心エリアに位置する「ひょうご共済会館」は、観光・ビジネスどちらにも便利なロケーションを誇るホテルタイプの宿泊施設。元町駅や南京町、中華街、旧居留地エリアへも徒歩圏内で、神戸観光の拠点として非常に便利です。客室は落ち着いた色調でまとめられた清潔感のある内装で、ビジネス利用にも最適。館内には和食・中華を楽しめるレストランも併設しており、朝食からディナーまで気軽に利用できます。また、リーズナブルな価格設定ながらも、きめ細やかなサービスが好評で、リピーターも多い施設です。観光だけでなく、イベント参加や短期滞在にもぴったりな“神戸の穴場宿”として知っておきたい一軒です。
🍽 “食”と“宿”をつなぐ、最高の旅体験を
このように、エムアンドエムサービスが運営する各施設は、単に泊まるだけではなく、その土地の食文化や人々との接点を生む“旅のベースキャンプ”としての役割を果たしています。
地元グルメに舌鼓を打ち、旅情を味わいながら、快適で心地よい宿でひとときの安らぎを得る。そんな“グルメ旅”の醍醐味を、ぜひ体験してみてください。
5. まとめ:次の旅は“胃袋”が目的地になる!
B級グルメには、その土地に暮らす人々の想いや文化、生活の歴史が息づいています。決して派手さはなくても、「ここでしか食べられない」味は、旅に特別な意味をもたらしてくれる存在です。
関東・甲信越エリアには、定番から穴場まで、バラエティ豊かな“ローカル飯”が点在しています。それぞれが違った魅力を持ち、訪れるたびに新しい発見がある。まさに、胃袋が目的地になる旅です。
そして、そんなグルメを堪能するには、宿選びも旅の成功を左右する要素。食べて、泊まって、また食べて──そんな幸せな旅を叶えるためにも、地域に根ざし、コストパフォーマンスにも優れた宿泊施設を上手に活用していきましょう。
本記事では「近畿編」をご紹介してきました。今後のシリーズでは、「北海道・東北」「九州・沖縄」「東海・北陸」「中国・四国」と、それぞれのエリアで注目のB級グルメをご紹介していきます。次はあなたの“胃袋”が、どの地域を選ぶのでしょうか?